日本はやはり現預金
日本の富裕層たちの資産クラスは、現預金が圧倒的に多く、43.8%。次いで株式20.7%、オルタナティブ12.4%となる。これは株式を利益確定して現金化したのか、元々の現金のままなのかは不明だが、現金比率はやはり多い。
2014年第1四半期のオルタナティブ投資の内訳は次のとおり。
・FX 33.6%
・ヘッジファンド 15.4%
・プライベートエクイティ 14.9%
FXの割合が他地域と比べて圧倒的に多く、ヘッジファンドも相対的に多く、リスク選好者は意外にいるようだ。ストラクチャード、プライベートエクイティなどは相対的に低くなっている。
また、投資地域だが、最も株式市場の恩恵を受けた北米の富裕層たちは、中東・アフリカ、欧州、アジアなど他地域に徐々にではあるが、投資先を移転させている。他の地域の富裕層たちも、海外投資に自国から海外への割合を少しずつ増やしてきているようだ。
さらに、超富裕層ほど今年は前年以上に投資意欲を出している傾向もあるなど、投資動向が来年のレポートにどう反映されているのか見どころでもある。