大富豪が貧しい人1000人を1億円ディナーに招待

 中国の大富豪、陳光標(ちん・こうひょう)氏が、貧しい米国人1000人を、NYで100万ドルのディナーに招待する計画を発表した。NYタイムズの紙面に全面広告を掲載し、参加者の募集を行った。社会貢献に熱心なことで知られるが、発想が奇想天外でもあり、今回も大きな反響を呼んでいる。


NYタイムズの広告
 陳氏は、2011年の日本の東日本大震災の直後にはいち早く東北に入り、救援物資を自分で運搬したり、埋もれている人に手を指し出して共助したり。また、中国では大富豪にも関わらず、環境運動の一環として、移動は自転車を使用したり。また、昨年は、大気汚染が激しい北京で空気缶詰を販売したり、常に話題となる。

 このようにエキセントリックではあるが、社会貢献に対してひじょうに熱心である。

 今度は米国で、しかも恵まれない人1000人を対象に、総額100万ドルのディナーに招待するというのだ。値段に換算すると、1人あたりで約10万円に相当することになる。

 それを、NYタイムズに全面広告という形で募ったのだ。NYタイムズと言えば、陳氏は株式4%を保有し、一時期は買収に名乗りをあげたこともあったくらいだが、結局は経営陣とソリが合わずにあきらめた経緯もある。ただ、やはり社会的な影響力を考えた結果なのか、同紙に広告を出した。

 陳氏は、今回の企画について、サウスチャイナモーニングポストの取材に次のように語っている。

 「中国には多くの億万長者がいるが、彼らはすべて高級品、ギャンブル、買春に散財している。誠実に社会的責任を果たした方がいい。わたしは億万長者たちが良い行いをするようにきっかけを作りたいと思ってやっているんだ」

 6月25日に行われるという。

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