ゆかしメディアは、総務省のデータを基に、大阪府内の各市町村の平均年収と年収1000万円以上の世帯の比率を試算した。その結果、河内長野市が最も多く平均年収560万円、島本町と交野市がともに557万円で続いた。
大阪は東京都とは逆にドーナツ化現象が昔から見られる土地柄で、富裕層が住むエリアは一般的に北摂や、兵庫県芦屋市などの阪神エリア、京都市、奈良県などに及ぶ場合もある。
まず、世帯平均年収で500万円以上になった自治体は次のとおり。
◆世帯平均年収500万円以上の自治体(自治体、年収、1000万円以上比率)
河内長野市 560万円 10.92%
島本町 557万円 12.25%
交野市 557万円 10.12%
箕面市 554万円 12.31%
吹田市 544万円 10%
茨木市 538万円 8.30%
熊取町 527万円 9.89%
池田市 526万円 8.83%
枚方市 524万円 7.69%
豊中市 516万円 9.62%
豊能町 515万円 15.25%
大阪狭山市 515万円 8.45%
大阪市天王寺区 509万円 9.85%
高槻市 501万円 7.01%
河内長野市は、東京の人にはわかりにくいかもしれないが、稲城市や調布市あたりのイメージが比較的に近そう、と言えばわかりやすいだろうか。奈良県、和歌山県とも県境にあるが、大阪都心部へは約30分、関西国際空港には約1時間という好アクセスの新興住宅街である。
2位となった島本町は京都府に隣接する大阪のベッドタウンでもある。全国的には町議会議員の男女比が同じということで取り上げられる機会もある自治体。年収分布では、1000万円以上も高いが、500~700万円の世帯も約19%、700~1000万円の世帯も約15%と全体的に高い。
同じく2位の交野市は、大阪東部に位置し、古くから豪農が多かった地域として知られる。