中国人富裕層の人気旅行先に、日本が初のトップ10入りしたことが、ハルンレポートの調査結果で明らかになった。また、メディカルツーリズム先は、アジアでは日本を選ぶ人が多いという結果も出た。
中国人富裕層は平均的に3年間で予算2万5000ドルを費やし国内外を旅行しているのだという。約290万人の富裕層は、1年間で平均36日は旅行をしており、それだけ、最も身近なレジャーの一つになったということを示す。航空機の座席は約半数がビジネス、ファーストクラスを使用している。
その人気旅行先は次のとおり(順位、国、前年比較)。
1 オーストラリア ↑
2 フランス ↓
3 ドバイ ↑
4 スイス ⇒
5 モルディブ ↑
6 米国 ↓
7 日本 圏外
8 ドイツ ↑
9 シンガポール ↓
10 NZ 圏外
昨年までの調査と1位と2位が入れ替わって、オーストラリアが首位に。投資移民の申請先としても人気だが、旅行先としても人気が高い。他には、日本とニュージーランドが圏外から初めてランクインしている。
今回のハルンレポートの調査では、同代表のルパート・フージワーフ氏は「中国の富裕層は体験旅行だけではなく、ショッピングツアーなど、高級消費に関する旅行についても人気がある」と話している。その選択にあたっての過程だが、次のようになっている。富裕層専門代理店などの勧めもあるようだが、自身や知人の口コミが圧倒的に多い
ようだ。
◆行き先選び(複数回答)
・自分自身 58%
・口コミ 45%
・家族の推薦 20%
・富裕層専門旅行店 16%