国税庁が1日発表した路線価によると、全国1位は東京・銀座5丁目の文房具店「鳩居堂」前で、前年比9.7%上昇の2360万円(1平方メートルあたり)だった。これで、1986年から29年連続で全国一となった。東京、大阪、名古屋の3大都市圏の中心部ではともに上昇した。
鳩居堂前の路線価は1992年の3650万円がこれまでで最高。97年には1136万円まで下がったが、その後は徐々に持ち直してきている。
大阪市は梅田の阪急百貨店前の御堂筋が、前年比6.2%上昇して756万円に。名古屋市は、JR名古屋駅の西側の名駅通りが同10.0%上昇の660万円となった。
路線価は、相続税や贈与税の算定基準となるべき土地評価で、一般的には国土交通省が発表する公示地価の8掛けくらいが目安とされている。毎年、1月1日が基準とされている。相続の税制が変更になること、さらには上昇によって評価額が変わるために、不動産所有者には気にかかるだろう。
銀座5丁目の路線価(国税庁HPより)