64%が海外移住希望
国連の2013年の統計によると、中国人の国外移住は約930万人、インド、メキシコ、ロシアとともに上位となっている。今回のハルンレポートが新たに実施した調査では、中国人富裕層で移住を希望する人が前回調査の60%から、64%に上昇した。
資産保全、子息の教育はもはや当たり前でもあり、移住者の8%は50%以上の資産をすでに海外移転させており、時間をかけて周到な用意をしていることがわかる。海外資産を持っている人のうち40%は不動産だった。海外不動産を中心とした海外投資の最大の動機は、子供の教育と資産分散だ。
では、どこの国や地域の不動産を購入しているのか、それは次のようになった。
1 米国 52%
2 カナダ 21%
3 オーストラリア 9%
4 欧州 7%
5 ニュージーランド 4%
6 シンガポール 3%
7 香港 2%
8 日本 1%
70%は海外にレジデンス購入を希望している。購入の平均価格は100万ドルとなっている。不動産を購入する都市はどこか、それは次のようになる。子供の教育環境に近い都市、著名大学などがある都市でもある。
1 ロサンゼルス 18%
2 サンフランシスコ16.5%
3 バンクーバー 13.6%
4 NY 9.9%
5 シアトル 8.5%
6 トロント 7.7%
7 ボストン 5.5%
8 シドニー 2.2%
9 メルボルン 1.8%
シンガポール
NZ
英国
現在458人の中国人大富豪がどこの居住の拠点を持っているか、以下にまとめている。
1 中国本土 291人
2 香港 65人
3 台湾 37人
4 シンガポール 18人
5 インドネシア 14人
6 フィリピン 8人
6 米国 8人
6 マレーシア 8人
9 タイ 5人
10 オーストラリア 1人
10 英国 1人
そして、大富豪が今後移住したい国は次のとおり。
1 米国 41人
2 英国 30人
3 スイス 17人
4 ロシア 16人
5 香港 8人
5 シンガポール 8人
7 豪州 7人
7 カナダ 7人
9 UAE 6人
10 ブラジル 5人
10 モナコ 5人
将来は、その経済力と数の力で移住先の土地でも大きな影響力を持つことになりそうだ。