リシャール・ミル2億円腕時計がすでに完売

 高級腕時計ブランド「ミシャール・ミル」から発表された、世界限定10台で価格220万ドル(約2億2400万円)の腕時計「56-02 Sapphire Tourbillon」が売り切れになったことが15日わかった。同社の創業者リシャール・ミル氏が15日のCNBCに出演し語ったもの。

 「腕時計界のF1」とも異名を取るリシャール・ミル。技師でもデザイナーでもないミル氏の独特の感性は評価が高く、テニスのラファエル・ナダル選手が試合中に、F1ドライバーのフェリペ・マッサ選手がレース中にそれぞれ身につけていることでも知られる。


「56-02 Sapphire Tourbillon」 (リシャール・ミル公式サイトより)
 この56-02は、ケースの素材にサファイアクリスタルを使用しており、ムーブメントはケーブルサスペンションシステムを採用したモデルで、世界で限定10台となる。この7月に発表されたばかりだった。

 ミル氏は、この結果について聞かれ「本当に信じられない。(会社も)創業以来ないくらいの高い成長を遂げている」としている。リシャ^ル・ミルは元々、他社よりも少ない生産台数で知られるが、それでもこの最高級モデルの売れ行きには驚きを隠せない様子で語った。

 また、高級腕時計でさえも今後は腕時計市場に進出してくるスマートウォッチとの戦いも予想される。アップルがすでにタグ・ホイヤー、バーバリーから幹部を引き抜いたり戦いに備えている。その点についても聞かれ「問題ないだろう。例えば、今後は電気自動車が普及したとして、みんなが乗るようになっても、フェラーリやベントレーに乗りたいという人はいなくならないだろう」と述べた。

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