英美人アーティスト 14年間の節税スキーム明らかに

 英人気アーティスト、シェリル・コールさん(31)が法人税率が低いアイルランドに会社を設立して、20万ポンド以上(約3500万円)の課税を逃れていたこと、英デイリーメールなどの報道でわかった。


シェリル・コールさん
 3カ月間の交際で仏男性と再婚したシェリルさん。新たな人生を歩み出すためか、設立から14年間経過した、今年に入ってからアイルランドの法人は清算したという。

 英国の法人税21%に対して、アイルランドの法人税が12.5%という8.5%差の税率を生かして節税するために行われていたものだという。当時のマネージャーから勧められて設立したという。

 英国の親族が経営する事務所には、昨年は純資産が1ポンド(約173円)しか残ってい
なかったそうだ。合計で、20万ポンドの課税を免れたというが、これによる行政、刑事両面で処分はないようだ。

 英国では、1990年代後半から2000年代前半まで税務コンサルタントによって行われていた大規模な租税回避スキームが大流行した。最近明らかになった、その顧客リストの中には、著名アーティストのジョージ・マイケルさんや、アークティックモンキーズ(Arctic Monkeys)の名前も出ており、総勢1600人、合計額12億ポンド(約2082億円)という大規模なスキームだった。

 シェリルさんは過去に、サッカーの元英代表アシュリー・コール選手と結婚し離婚歴がある。再婚という再出発を図るタイミングで、世間からは後ろめたい存在にも思われる節税会社は清算して良かったことだろう。

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