富裕層人口比率1位モナコ3人に1人

 各都市の人口に占める富裕層の割合、つまり富裕層率はどれくらいなのか。そのランキングを英誌スピアーズが、調査会社ウエルスインサイトの調査結果を掲載した。1位はモナコで29.21%となった。欧州ではモナコやスイスなどの税率が低い国、他には、ロンドン、NY、パリなどビジネス拠点ともなり不動産価値の高い都市が名前を連ねている。

◆富裕層人口比率
1 モナコ    29.21% 10977人
2 チューリッヒ 27.34% 102830人
3 ジュネーブ  17.92% 33062人
4 NY     4.63%  386003人
5 フランクフルト3.88%  26830人
6 ロンドン   3.39%  281641人
7 オスロ    2.90%  17197人
8 シンガポール 2.80%  148736人  
9 アムステルダム2.63%  20508人
10 フィレンツェ 2.59%  9585人
11 香港     2.58%  184599人
12 ローマ    2.54%  69926人
13 ダブリン   2.40%  12662人
14 ドーハ    2.31%  18408人
15 トロント   2.29%  57318人  
16 ベニス    2.25%  6093人
17 ブリュッセル 2.11%  24032人
18 ヒューストン 2.09%  45164人
19 サンフランシスコ 2.07% 17096人
20 パリ     2.04%  45104人
※右の人数は都市人口から算出した富裕層人口


 モナコ、チューリッヒ、ジュネーブは10%を超えており、富裕層純度がかなり高い。税率が低いところが有利なことは明らかなようだ。税率が低くはないNYなどは、世界のビジネスの中心でもあり、多くの富裕層が誕生することから、4位と高いポジションにいる。一方で、割合が低い都市は貧富の差が大きくなるということでもある。

 日本の都市は出てきていないが、資産30億円以上の超富裕層は、東京で3525人となっている。また、大阪は1450人だった(数字はいずれもナイトフランク調べ)。

 日本には232万人の富裕層がいる(ワールドウエルスレポート)。米国に次ぐ世界2位の富裕層大国だが、東京という都市レベルで言えば、人口が1335万人と、NYの833万人と比べても圧倒的にボスうが多すぎるために、富裕層率が高くならないことは推測できる。

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