黒人スーパーモデルの草分け、ナオミ・シムズさんがガンのため先週末亡くなったことが4日わかった。61歳だった。長い闘病生活だったが、最期は家族に看取られたという。
ナオミさんはミシシッピ州で生まれ、ピッツバーグの里親に育てられ、ニューヨークで1960年代にモデルの世界に入った。思わず目を引く見栄えのする長い手足は、注目を集めるのに時間はかからなかった。ショーはもちろん、高級ファッション雑誌の表紙をいくつも飾った。
1970年代には、当時としては画期的な黒人向けのカツラメーカーを創業。年間500万ドルを売り上げ、実業家としても大成功した。それ以前は白人用しかなかったという。こうした活躍は黒人社会だけではなく、多くの女性から尊敬を集め、晩年は美に関する著書などを多く残した。
現在ではナオミ・キャンベルさん、タイラ・バンクスさんをはじめ多くの黒人モデルが活躍している。
ナオミ・シムズさん(表紙を飾ったコスモポリタン誌)