「受験合格」年収1000万円以上の習い事の目的

 子供の習い事で、年収1000万円以上と未満では、良い学校へ進学するかどうかについての考え方が異なることが、オウチーノ総研が行った「教育パパ・ママ」実態調査に
よって明らかになった。

 この調査は12歳以下の子供を持つ20~35歳の男女482人を対象にし、インターネット上で調査を行ったもの。

 年収別で大きな差が表れた項目としては、子供の教育で重視していること。複数回答だが、全体的に礼儀やマナーを身につけることについては共通しているものの、良い学校へ進学するかどうかで大きな差が出た。年収1000万円以上では、こだわりが出ている。

 ◆年収1000万円以上
1 礼儀、マナーを身につけること
2 良い学校へ進学すること
2 コミュニケーション力を高めること
4 学校生活が充実すること
5 自立性を確立すること

 ◆年収1000万円未満
1 礼儀、マナーを身につけること
2 コミュニケーション力を高めること
3 自分で考える力を身につけること
4 学校生活が充実すること
5 人間性を磨くこと

 そのあたりの事情は、習い事の月額にも出ているのではないか。年収1000万円以上は62.8%が何らかの習い事をさせており、全年収帯では最も高い割合になる。さらに、1人あたり3万5000円以上かける割合でも18.6%と最も高い。

 この調査では明らかにされていないものの、おそらくは私立中学受験の学習塾という
ことではないかと推察される。

 ちなみに、文科省が発表している「子どもの学習費調査」(平成22年度)で、学校外費用、つまり習い事の費用は年収1000万円~1999万円未満では私立小学校が、年58万2000円、1200万円以上が72万3000円だった。一方で400万円未満では私立が28万4000円と年収に比例する。

◆習い事をさせている
・400万円未満       31.0%
・400万円~500万円未満  46.9%
・500万円~600万円未満  50.9%
・600万円~700万円未満  41.9%
・700万円~1000万円未満 58.8%
・1000万円以上      62.8%

◆子供1人あたり3万5000円以上かけている
・700~1000万円未満 3.8%
・1000万円以上    18.6%

 最後に夫婦間でお互いにどのくらい教育熱心だと感じているかについて、夫が妻に対しては20.2%、妻が夫に対しては10.1%がそれぞれ感じており、あまり高い評価ではなかった。ただ、自分自身の自己評価では、全体の57.4%が自分を教育熱心だと思っていた。

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