いま、人気急上昇中の個人投資家がいる。しかも女性ながら、いつしか人からは「ウルフ村田」と呼ばれるようになっていた。年収2億円で東大首席卒業の村田美夏さん(43)だ。個人投資家として生きていく道を選択し、毎年のように利益を出し続け、昨年の年収は2億円。10倍になるような銘柄を確実にキャッチしているようだが、投資を始めるきっかけは何だったのか、そして、どのような投資手法を操っているのか、投資哲学、投資手法などを聞いた。
東大時代に貯めた1000万円が元手
「『ウルフ村田』と同じ車両だ」
ツイッターにこんなつぶやきがある。取材場所に電車で移動する間に、同じ車両にたまたま乗り合わせた乗客が気づいて咄嗟に書いた模様だ。芸能人というわけではないが、TVの出演依頼が急増している。TV向けの演出が有るとは言え、突っ込み巧者の芸人をも困惑させるトークは爆笑せずにはいられないほど。人気になるのは理解できる。
村田美夏さん
元々、家族が株式投資を行っていたことや、親類が証券取引所で働いていたこともあり、投資は身近な存在であった。「取ってくれるところ」という理由で選んだ銀行を30歳で退職し、「デイトレードができれば、無職女子でも生活はできますから。それだけでセーフティーネットになります」と、専業投資家として生きていくことを決めた。
専業投資家だが「お酒が好きだから、飲めてお金がもらえる」という理由で、一時は夜にはホステスもしていたので実質的には兼業だった時期もある。指名ナンバー1になったこともあったが、地方の親戚からは風俗勤務と間違われたことが悲しかったそうだ。
そうした人生経験も活かしつつ、個人投資家として成功を収めている。