トレードを一部公開
2013年は前年の12年の終盤から続いたアベノミクス相場で利益を出した投資家は多いが、村田さんも年季が入ったトレードで2億円の利益を出した。利益を出した銘柄を挙げてもらうと「アイフル、ケネディクス、ミクシィ…」など、アベノミクス相場の代表銘柄が出てきた。この3銘柄だけでも数倍になっているものばかり。では、どうやってこれらにうまく乗ることができたのか。そのコツは次の2点だという。
・大きな動きの初動である
・板の厚さがある
「初動で取れれば取れるほど、利益幅も大きくなります。そこで取れれば、あとは軽く流しておいても大丈夫です」
村田美夏さんの証券口座画面
例に挙げたアイフル、ケネディクス、ミクシィは大相場が到来するまでは、完全ななぎ相場。しかし、いずれも二つの要素が揃っていたために買い出動した。板とは「売り」「買い」の気配値のことで、板が厚いと売買が活発になりやすく、相場の動きを産むエネルギーの材料ともなる。嵐の前の静けさから一転して、大きな動きが出る時に、チャンスをモノにした。
アイフル、ケネディクスは金融緩和政策銘柄、ミクシィはソーシャルゲーム銘柄とそれぞれテーマを代表する銘柄。村田さんの「フル勃起チャート」(急騰するチャートの意味で使用)の画像をまとめているコレクションの中にあった。