年収2億円「ウルフ」村田美夏さんの投資手法公開「現金掴み取り」「フル●●チャート」

「現金掴み取り理論」は封印

◆アイフル 昨年5月に1658円の高値。
 2012年10月後半からは出来高が1ケタ増えて、それまで貯めていた力を吐き出すように急騰していった。


アイフルのチャート(マーケットウォッチより)

◆ケネディクス 昨年4月に849円の高値。
 2012年10月から動意付いて、年末にはひとたび落ち着いたものの、翌13年に入ってから急騰した。

ケネディクスのチャート(同)

◆ミクシィ 今年7月に入ってから5000円を突破。
 2013年12月にモンスターストライクの売上が絶好調で人気化し、出来高も2ケタ増、それに伴い株価も急上昇していった。現在も上昇が続く。

ミクシィのチャート(同)

 3銘柄のうち特にアイフル、ミクシィの株価は最大で10倍以上に。アイフルは200円台で買いエントリーし800円台で一度完全に退散している。「普段は『現金掴み取り理論』(デイトレードで素早く利益を確定する意味で使っている)でトレードしますが、相場が良い時だったのですぐには降りないでスイングでトレードをしていました。でも、相場がいい時はストロングホールドですよ。いつもいつも、お宝を掴めるわけではゃありませんからね」という。

 売り時は買い時より難しいとも言われるが、息の長い上昇相場になることを予見していたのか、アイフルではある程度の上値を追いかけていき、結果として利益を伸ばすことができた。

 入れる資金は一般的な個人投資家よりは多いが、マチマチだ。信用取引についても「『人生是、買いつけ余力』ですから、信用取引はフルにはいかないんですよ。いざ、勝負という時に備えておかないと」ともいう。

 もちろん、相場はうまくいくばかりではない。アイフルの二匹目のドジョウを狙いアプラスも買いエントリーしたが、思ったほど動かずに早々に撤退しているという。村田さんは瞬間的なヒラメキも多いといい、自身を直感で動くタイプだと自己分析するが、こうした危機管理もお手の物のようだ。

 2013年は2億円を稼いだが単なる一発屋ではない。この攻守のバランスの良さが、専業で長生きできる理由なのだろう。その積み重ねが、1ページ目の資産の一部を示す5億円の口座画面がそれを物語っている。

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