米大物俳優ロビン・ウィリアムズさんが63歳で亡くなったが、自身の資産は3人の子供に対して信託財産で段階的に相続受け渡しを行うことが、米TMZなどの報道でわかった。一気に相続して子供をダメにする可能性を高くするよりも、信託財産を設定し段階的に受け渡すという選択肢を選んでいた。
ロビン・ウィリアムズ氏
うつ病、心臓病などを患うなど病気がちで入退院を繰り返してもいた。昨年、パレード誌のインタビューに答えており、TV界復帰は離婚によって資産が減少したことが動機だったという。3000万ドルは離婚などで失っているという衝撃的な内容だった。
63歳で亡くなったものの、ただ、生前に信託財産を設定していたようだ。現段階でのはっきりとした総資産額はわからないものの、一度に大金を相続することによって、子供がダメになることを避けたいという考えはあったようだ。21歳、25歳、30歳と3段階に分けて相続するようになっているという。
英国の故ダイアナ元妃は、ウィリアム、ハリーの両王子に対して、30歳の誕生日に約1000万ポンドを相続するという信託財産を設定している。実際には25歳で設定していたものの、代理人が30歳に年齢を引き上げたという。
また、最近は米国でも興味深い事例があった。今年2月に46歳で亡くなった俳優フィリップ・シーモア・ホフマンさんは、子供を信託財産漬けにしたくないとの意図から資産を交際女性に譲ったこともあった。
英著名アーティストのスティングさんは、資産約300億円は愛娘にはいっさい残さずに、夫婦で使い切ることを公言している。
資産を築くには相当な労力が必要だが、失った上に人間をダメにするのは一瞬。それをわかってるからこその措置だろう。