自社株TOBに参加するかどうかについては「弊社含む4社は、TOBに応募する旨の合意を行っており、アコーディアが前提を覆すような対応をしない限りは応募する」としている。それでも、TOB合意後でも買い増しを行っていることについては「割安だと考えた」と木で鼻を括るような回答だ。
また、新たに追加された株主還元200億円以上を進めるという点については、村上ファンドへの「損失補てん」との見方もできるのだが、これについても「すべての株主に平等の利益がある」などとしている。
TOBは応募があった全株主に按分されるために、村上グループの全株が買い取られると決まったわけではない。その際の「保険」として、レノは新たな株主還元と、それを行いやすい環境にするための人事を提案してきたとも解釈できよう。
以下は大量保有報告書ベースで見た場合、10%以上もAG株を買い増していることがわかる。4社がTOBに応じることで合意しているが、残り3社はそれ以降も残るということになり、アコーディアにとっては、まだ戦いは終わりそうにない。
◆8月12日時点
レノ 6.56%
C&I 9.18%
南青山不動産 4.81%
シティインデックスホスピタリティ 3.65%
シティインデックスHD 5.96%
フォルティス 3.77%
リビルド 0.69%
合計 34.62%
◆3月31日時点
レノ 6.56%
C&I HD 9.18%
南青山不動産 4.81%
シティインデックスホスピタリティ 3.65%
合計24.20%