「成り上がり大富豪」たかの友梨、カリスマが堕ちる時

「全身金ピカ」は仕事?

 「美容関係は経営者自身がみすぼらしくては商売にならないので、見栄えをよくし
なければいけません。豪邸や別荘を建てたり、高い車に乗ったり、身の回りをブラン
ドもので固めたり。たとえ、会社が傾いたり、何があっても、そのスタイルを崩すわ
けにはいかないんです。それも仕事ですから…」


高野氏の自宅
 そう話すのは業界に詳しい中堅どころの美容ライター。名前は出せないものの、豪邸を建てたなど、テレビで見かける、御宅訪問のような企画では、エステ経営者がよく協力している。豪邸も見せるためのものであり「半分はプロモーション目的と割り切っている」(同)のだとか。また、美術品や豪華な調達品などもそんなものだとか。

 では、高野氏だが、東京・代々木に豪邸を構えていた。土地面積は500平方メート
ルで、地下1階3階の延べ床面積は900平方メートル以上という豪壮なものだ。近隣住
民も「この辺の家を選ぶときに、前を通りかかってビックリしていたら、不動産業者
から、「高野さんの家です」と聞かされたのを覚えています」という。閑静な邸宅街
ではあるが、その中でも格の違いをまざまざと見せつけるほどの豪邸だ。車はロール
スロイスゴースト。これだけでも、もうカリスマと疑いようがない、十分すぎるほど
の演出効果を発揮している。

 実は、この豪邸だが自身の会社、不二ビューティの名義で平成2年に購入している
のだ。土地の坪単価は280万円~300万円ほどで、4億5000万円から5億円。同2年5月に11億円の根抵当権を設定していることからも、地価は下がっていることはうかがえる。

 また、過去にはハワイに別荘を購入したことも明かしている。

 前出の美容ライターによると、設備投資、広告費は継続的に必要な業種でもあり、そこにきて競争は激しいために、継続的な利益確保は難しいともいう。

 それでも、外は頑張って「金ピカ」を維持しなければならないのは、業界を背負う
立場や自負があるからか。ただ、今回は内側に対して、さらには時代の変化に対して
無頓着だったか。「ブラック企業」という言葉への世間の風当たりは強く、内憂外患
の状態を招いてしまった。

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