錦織圭選手、年収11億円は世界ランク9位

 テニスの四大大会である全米オープンで男子シングルスで準決勝進出を果たした錦織圭選手(25)。日本選手の同大会のベスト4進出は1918年の熊谷一弥さん以来96年ぶりの快挙となったが、どのくらいの年収レベルなのか見てみた。

 フォーブスがアスリートの長者番付を毎年発表しているが、錦織選手の2013年の年収は1100万ドル(約11億5364万円)となっている。男女を通じて全体で9番目。その年収の内訳としては、本業のテニスの賞金によるものが200万ドル(約2億975万円)、企業などスポンサー契約によるものが900万ドル(約9億9389万円)となった。

 年収のランキングと賞金、契約金の内訳は次のようになる。

             年収    賞金    契約
1 ロジャー・フェデラー 5620万ドル 420万ドル 5200万ドル
  ロレックス、クレディ・スイス、ナイキ

2 ラファエル・ナダル  4450万ドル 1450万ドル 3000万ドル
  リシャールミル

3 ノバコ・ジョコビッチ 3310万ドル 1210万ドル 2100万ドル
  セイコー、プジョー

4 マリア・シャラポワ  2440万ドル 240万ドル  2200万ドル
  ナイキ、タグホイヤー、サムスン、エビアン

5 李娜         2360万ドル 560万ドル  1800万ドル
  ナイキ

6 セリーナ・ウィリアムズ2200万ドル 1100万ドル  1100万ドル
  ゲータレード、ウィルソン

7 アンディー・マーレー 1920万ドル 410万ドル  1500万ドル
  アディダス、スタンダードライフ

8 ヴィクトリア・アザレンカ1110万ドル 360万ドル 750万ドル
  シチズン、レッドブル

9 錦織圭        1100万ドル 200万ドル  900万ドル
  ユニクロ、ウィルソン、デルタ航空、ウェイダー、タグホイヤー

10 カロリーナ・ウォズニアック 1080万ドル 130万ドル 950万ドル
  アディダス


錦織圭選手
 主なスポンサー企業の名前も付しておいたが、錦織選手はスポンサー契約金が賞金の4倍以上。日本企業のユニクロをはじめ、タグホイヤーなど多数の企業がついている。男子の上位選手の中では、アジア人という点でも珍しく、女子の李娜選手のように優位性がある。

 2012年のデータだが、錦織選手がベスト8まで進出した全豪オープンの総露出で、12時間47分37秒(188番組)、広告価値換算では115億1568万円の価値があったこともわかっている(エム・データ調べ)。企業がスポンサー契約を結びたがる思惑がこれでわかるだろう。また、世間に対して健全性や透明性をアピールすることができるというメリットもある。

 他にランキングで目立つのは女子の活躍。金銭面でアスリートは男女差がつくものだが、4位シャラポワ選手、5位李選手、6位ウィリアムズ選手のように男子のトップにヒケを取らない活躍をしていることがわかる。シャラポワ選手はスポンサー契約が賞金の約10倍にも及ぶほどだ。テニスは知名度さえ高ければ、ほとんどむしろ男子を上回ることも可能だ。

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