資産10億円の超富裕層、第2の家はロンドン

 資産1000万ドル以上のマルチミリオネアはセカンドホームをどこに構えているのか。
それはロンドンが最も多く次いでニューヨークなど大都市に集中しており、過去のようにリゾート地よりも転売をも見据えた投資の意図を持って、資産価値を重視している傾向が明らかになっている。

 これは調査会社「New World Wealth」の調査結果をCNBCが伝えているもの。セカンドホームを構える都市の人数は次のとおり。

ロンドン 2万2300人
NY   1万7400人
香港   1万4800人
シンガポール 1万1200人
ドバイ  8200人
ハンプトン(米)7800人
パリ   6400人
チューリッヒ 6200人
ジュネーヴ  5600人
リオデジャネイロ4400人


 傾向としては、大都市部が上位を占めており、リゾート地と呼べるのはハンプトンくらいとなった。理由については言及されていないまでも、中国人、インド人ら新しいプレイヤーは、将来的な転売を視野に入れた資産価値を重視していることもあり、大都市部に集中していることは明らかだ。

 また、別のナイトフランクの調査では、資産3000万ドル以上保有の超富裕層人口はロンドンが4224人、その約5倍の人口が流入していることがわかる。ちなみに、2023年には4940人になっている見通しだ。

 ちなみに英政府は投資ビザ政策をさらに拡大する方向で、250万ポンドから開始するオークション形式の投資ビザも検討されるなど、今後もセカンドハウスを構える超富裕層の増加傾向は明らかに見えている。

 一方で、リゾート目的のセカンドハウスで人気なのは、コートダジュール、サンバルテルミ、アスペン、サンモーリッツ、ペブルビーチ、カンヌ、サントロペ、セイシェルなどがある。英デベロッパーのキャンディ・キャンディの調査では、典型的な5ベッドルームのリゾート物件単価は、コートダジュールで2850万ドル程度になるという。

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる