読者の富裕層比率1.4%の朝日新聞の今後

◆朝日新聞社 2014年3月期連結決算
売上高  前年比0.5%減 4695億2200万円
営業利益 前年比15.0%減 98億8900万円
最終利益 前年比7.7%増 128億4800万円

 だが、これまでに築き上げてきた資産はハンパではない。新聞業界人が将来を見通す時によく使う言葉に、不動産業というものがある。これは本音であり、本業の新聞はトントンにして、あとは資産で食べていくというものだ。朝日の主な資産は次のようになっている。

建築物および構築物 1061億8300万円
土地 1878億8100万円
現預金 625億8100万円
投資その他資産 2072億円

 もちろんこれだけの優良企業であるために、社員の給与でも40歳をすぎると記者職で年収は1100万円、1200万円あたりになる。今後は、こうした人件費や地方支局の削減などで乗り切っていけば寿命は延びるだろう。

 ともあれ朝日新聞は創業以来の危機をどう乗り切るのか。

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