世界の大富豪の人口が2325人(前年2170人)、その資産総額が7兆2910億ドル(同6兆5160億ドル)になったことが、シンガポールの調査会社ウエルスXの調査結果で明らかになった。人口は7.1%増、資産額は11.9%増。都市別では東京は26人となった。
大富豪の人口と総資産額を地区別で見ると次のとおりとなる。
北米 609人 2兆3710億ドル
欧州 775人 2兆3750億ドル
アジア560人 1兆410億ドル
中東 154人 4130億ドル
南米 153人 5110億ドル
アフリカ40人 1140億ドル
アセアニア34人 970億ドル
アジアは人口10.2%増、資産18.7%増と成長ペースが衰える気配がなく、欧州は人口1.2%増、資産12.0%といびつな形となっている。
南米については、今年サッカーW杯が行われ、2016年には五輪も開催予定。別の調査だが、ウエルスインサイトによると、現在、ブラジルの富裕層は19万2000人、総資産は9660億ドル。それが、2018年には23万4000人、総資産1兆3210億ドルとなっているという。
ちなみにフォーブスのリストによると、ブラジルナンバー1の大富豪はビール会社インベブのジョルジェ・パウロ・レマン氏をはじめ、上位陣にはビールメーカーとメディア関係が占める。また、インフラ整備が進んでいることから建設関係、農業関係なども多い。そして、サンパウロは南米ナンバー1の大富豪輩出都市にもなっている。
ちなみに、フェイスブック創業メンバーの一人でシンガポール在住のエデュアルド・サベリン氏もブラジル人である。
都市別で見れば米NYが最も多く103人。以下は次のとおりとなる。
NY 103人
モスクワ 85人
香港 82人
ロンドン 72人
サンパウロ36人
イスタンブール35人
ドバイ 34人
パリ 33人
シンガポール32人
ムンバイ 28人
東京 26人
将来予測だが、大富豪の人口は2020年までには3800人になると予測している。