米ゴルフダイジェストは、米国CEOのゴルフのうまいランキングを発表し、1位はEGLのジェームズ・クレーンCEOだった。ゴルフの腕前が上がるほど給料が上がるという調査結果もあるが、それら調査もふくめて見ていきたい。
まずはGD誌が発表したランキングの上位10社を列挙する。
1 James R. Crane EGL (Eagle Global Logistics) 0.8
2 Jerry Jurgensen Nationwide 0.9
3 Curt S. Culver MGIC Investment 2.6
4 Theodore L. Chandler Jr. LandAmerica 3.0
4 John F. Lundgren The Stanley Works 3.0
6 Stephen E. Macadam BlueLinx Holdings 3.5
7 Edward W. Stack Dick’s Sporting Goods 4.1
8 Barry E. Davis Crosstex Energy 4.2
9 Stephen M. Bennett Intuit 4.4
10 Michael L. Eskew United Parcel Service 5.2
10 David A. Perdue Jr. Dollar General 5.2
10 Mayo A. Shattuck III Constellation Energy Group 5.2
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過去2010年にGD誌のデータを基にして、ゴルフの腕前と報酬の相関関係をまとめた研究論文が存在する。そこでは、能力との相関関係を定義づける根拠はない、としているものの、データ上では相関関係が認められている。その一方で株価についてだが、ゴルフが下手な人がCEOに就任すると、株価は良好な反応を取る傾向にあるという。
ちなみに、米誌フォーブスが調べた大企業のCEOのゴルフの腕前と株価の上昇を調べた結果では、コムキャストのブライアン・ロバーツ氏、GEのジェフリー・イメルト氏、シスコシステムズのジョン・チェンバース氏、AT&Tのランドール・ステファンソン氏、JPモルガンのジェイミー・ダイモン氏の名前が挙がっていた。株式市場の環境も影響するためには、前出の調査とフォーブスの調査で一致しないところもあるのだろうか。
ゴルフは自己コントロールやコースマネージメント、一打ごとの意思決定が必要不可欠なスポーツであり、経営との通ずるところがある。
日本国内でもそうした関連の書籍は多く出ており、「できる社長は、なぜゴルフがうまいのか?」(石井亘著)、「社長になる人はなぜゴルフがうまいのか?~あなたが変わる最強の集中力~」(西田文郎著)、「ゴルフがビジネスの成功につながる理由 または成功した経営者はなぜゴルフを愛するのか」(田井真貴子、木下裕司著)などがある。
あとは付け加えておかなければならないのは、「1ドルCEO」の存在がある。基本給は1ドルでは、ゴルフの腕前との相関関係を測ることは不可能である。たとえば、日本のソフトバンクの孫正義社長は引退まで報酬は受け取らないことを決定している(配当は別)が、ゴルフの腕前はかなりのものだと言われる。