富裕層のエコツーリズム年間スケジュール

 富裕層の旅行の一つにエコツーリズムと呼ばれるのがあるが、文字通り自然を楽しみ学ぶことが目的だが、中国ハルンレポートが、中国人富裕層のエコツアーの代表的な年間スケジュールをまとめた。

 エコツーリズムとは、日本の環境省によると、自然環境や歴史文化を対象とし、それらを体験して学び、対象となる地域の自然環境や歴史文化の保全に責任を持つ観光のあり方を指す。

 1月の南極大陸に始まり12月のパラオに終わるが、コスタリカなどかつてはあまり観光地ではなかったところも入っている。また、最近ではアフリカを選ぶ人もいるが、まだこのスケジュールに入ってはいない。

1月 南極大陸 北半球の富裕層に人気で、氷山ひしめく厳しくも美しい光景にひかれる。

2月 騰衝県 ミャンマーに近く、ヒスイの産地としても知られる自然豊かな山地。

3月 バイエルン ドイツ南部の山岳地帯は絶景で夏は避暑地に。

4月 イグアスの滝 ブラジル、アルゼンチンにまたがる世界最大の滝。大いなる水という意味。

5月 グレートバリアリーフ 豪州北東岸に広がる世界最大のサンゴ礁地帯。

6月 イエローストーン国立公園 米モンタナ州など3州に広がる世界最古の国立公園。3470平方マイルにわたる面積を誇る。

7月 アマゾン熱帯雨林 南米アマゾン川流域に広がる世界最大の熱帯雨林。

8月 リーセフィヨルド ノルウェー南西部のフィヨルドで、水面から伸びる絶壁などが有名。

9月 白頭山 中国吉林省と北朝鮮に広がる火山。天池と呼ばれる頂上のカルデラ湖がなどで知られる。

10月 カムチャッカ半島 ユーラシア大陸の極東に位置し隠れた温泉地としても知られる。

11月 コスタリカ 太平洋とカリブ海に面し、地球上の生物の約5%が生息していると言われる生物の宝庫。

12月 パラオ 太平洋のミクロネシア諸島に位置し、美しい島々と絶好のダイビングポイントで知られる。


白頭山
 南半球、北半球ともにバランスよく入っているようだが、日本はエコツーリズムの人気場所としてはまだ入っていないようだ。

 ハルンレポートの以前の調査結果では、中国人富裕層は平均的に3年間で予算2万5000ドルを費やし国内外を旅行しているという結果が出ている。約290万人の富裕層は、1年間で平均36日は旅行をしているという。航空機の座席は約半数がビジネス、もしくはファーストクラスを使用しているという。

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