台風の影響で名古屋市は25日大雨に見舞われ、市営地下鉄東山線名古屋駅で構内で線路が冠水するなど市街地で大きな被害が出ている。全国の大都市では水害による被害が出るようになっているが、高級車も被害に遭いかねない。では保険はどのように適用されるのか。
一般車両保険の加入率は、社団法人日本損害保険協会の統計では約4割となっている。
損保ジャパン日本興亜のサイトのQ&Aniよると、次のような説明がなされている。Q「台風による洪水で、自動車が水没してしまった!」に対して、台風による豪雨で自動車が浸水し、エンジンが損傷して動かなくなり60万円の修理費がかかったようだが、Aとして「修理費が高額でも、車両保険にご加入になっていれば安心です。事例は、実際の当社自動車保険ご契約者の自動車事故情報をもとに、当社の損害額算定基準に基づき、お支払いする保険金を算定したものです」と回答している。
自動車が冠水した場合は新車でないかかぎりは、そのまま乗ることは厳しいようで、内装やシートなどはすべて交換が必要になるという。
ちなみに、高級車の水害の例を紹介しておく。カナダの地元紙に次のような話が紹介されたことがあった。
一昨年にカナダのトロントで大雨があった際に、フェラーリカリフォルニアが道路で水没し、運転不可能になったが、オーナーは目的地の空港までフェラーリを乗り捨てて行ったものの、保険金は支払われた。保険金は全額出るものではなかったが、さらにフェラーリは事情を憂慮し特別な価格でこのオーナーに車を譲ったという。
また、他には、2009年にテキサス州で、1億6800万円のブガッティ・ヴェイロンで湖に突っ込んで2億円近い保険金を保険会社から受け取ったという男性もいた。ただ、後に保険金詐欺だとして逮捕されている。
ただし、同じ水害でも「津波」は免責事項となり保険金は出ない。津波は地震によって引き起こされるものであることが理由だからだ。