ヘッジファンドマネージャーの資産ランキングが米誌フォーブスから発表され、1位はジョージ・ソロス氏で、240億ドル(約2.6兆円)だった。表舞台からは引退し投資家からの資金受け入れはせずに、一族の資産だけの運用を行っている。ただ、現在でも報酬は高く4億ドルを受け取っており、資産ランキングも1位は安泰だ。
◆ヘッジファンドマネージャー資産ランキング
1 ジョージ・ソロス 240億ドル
2 レイモンド・ダリオ 152億ドル
3 ジョン・ポールソン 137億ドル
4 ジェームズ・シモンズ125億ドル
5 スティーブ・コーエン103億ドル
6 デビッド・テッパー 100億ドル
7 ケン・グリフィン 55億ドル
8 ブルース・コブナー 49億ドル
9 ポール・チューダー・ジョーンズ 43億ドル
10 レオン・クーパーマン38億ドル
10 デビッド・ショー 38億ドル
12 ダニエル・オク 37億ドル
13 イスラエル・イングランダー 34億ドル
14 ジュリアン・ロバートソン 33億ドル
15 スタンレー・ドラッケンミラー31億ドル
15 エドワード・ランパート 31億ドル
17 ジョン・アーノルド 29億ドル
18 ダニエル・ローブ 23億ドル
19 ジェームズ・ディナン 22億ドル
20 ステファン・マンデル 21億ドル
※敬称略
ソロス氏は表舞台からは引退しているものの、マクロの視点からの発言は世界の各投資家も注目している。フォーブス版の業界の報酬ランキングでは昨年は4億ドルで1位だった。資産ランキングでは当分の間は1位を続けそうだ。
他の上位陣は著名どころばかりが順当に並んだ。7位のケン・グリフィン氏は夫人から離婚を突き付けられており、資産の変動がどうなるのか注目される。報道では婚前契約で贈与分は1%だけだったとも伝えられており、これに夫人が半ば脅迫されて同意させられたとも主張しており、訴訟で争うことになりそうだ。
30代でランクインしている17位のジョン・アーノルド氏は、史上最年少で業界最高年収を記録したが一昨年に引退。現在は運用を行っておらず、公的年金の夫人の財団で公的年金についての啓もう活動を中心に行っている。
15位のスタンレー・ドラッケンミラー氏もすでに引退し運用はしておらず、若年層に対して公的年金の危機を訴えて全米各地の大学を回っている。
もう一人の30代のチェース・コールマン氏は19億ドルで22位にランクイン。IT関連株を得意とするが、アリババ株も取得しているとされる。