30歳のエリザベス・ホームズ氏が資産45億ドルで、最年少のセルフメイドの大富豪となった。注射嫌いのスタンフォード大を中退の美女が起業した血液検査のサービスが現在の資金調達ラウンドで評価額は90億ドルに。自身が50%の株式を保有していることから、45億ドルの大富豪となった。
エリザベス・ホームズ氏
この会社「Theranos」(セラノス)を設立したのが、エリザベス・ホームズ氏。驚くのは現在30歳という若さで、45億ドルの資産価値が付けられたこと。女性のセルフメイドの大富豪は数少ないが、著名司会者オプラ・ウィンフリー氏、フェイスブックのナンバー2のシェリル・サンドバーグ氏らも大富豪になった年齢は40歳を過ぎていた。30歳がいかに若いかということを物語る。
科学者を目指してスタンフォード大に進むが、19歳でドロップアウト。2003年に起業し、大手薬局チェーン店のウォールグリーンズとの業務提携を成し遂げたことで加速度的に普及が進んだ。元々は自身が注射が嫌いで、傷みがなく短時間でできる血液検査ができる可能性を探ったという。米ワイアードのインタビューに注射針が怖かったことが起業のきっかけだったことを語っている。
指先に針をさしてカプセルに血液を採取して検査し、その結果はあわずか数時間で出る。人為的なミスがなく、また、病院に行く必要もないために、手軽に行うことができる。
血液検査によって、アルツハイマー病、HIVウイルスなど早期発見などにも効果があるとされ、米国での市場規模は20億ドル規模とされ、今後も拡大が予想されている。