JRA馬名登録「イエス・タカス」通らず高須氏は激怒も

 JRA(日本中央競馬会)の馬名登録をめぐって、美容外科クリニック「高須クリニック」の高須克弥院長(69)が6日、自身のツイッター上で、来月デビュー予定だった所有馬登録を拒否されたとして怒りの声をあげた。ただ申請馬名は「イエス・タカス」など、審査基準の営利の商品宣伝目的と判断されたものと見られる。基準は厳密な適用が難しく、不満を持った経験がある馬主もいるが、今回の高須氏の怒りは逆に批判が集まりそうだ。

 まず、高須氏のツイートは「来月デビューする予定だった僕の持ち馬「イエス・タカス」の名称登録をJRAに拒否されたと報告がきた。頭にきたぜ!馬主会やめてやる!なう。」というもの。

 「公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル」の馬名登録実施基準によると、第4条に審査基準がもうけられている。

 高須氏が申請した名前は「イエス・タカス」。基準の中には「明らかに営利のため広告宣伝を目的として会社名、商品名名護と同じである名称を付したと認められ、かつ、馬名としてふさわしくない馬名」とある。

 クリニックのTVCMでこのフレーズを連呼しており、あまりにも営利目的の広告宣伝が目的と判断されても仕方がない。

 基準は他には、公序良俗に反する馬名または侮辱的、ふさわしくないもの、明らかに商品名と判断されるもの、など様々ある。

 過去には「アーサマーラ」という馬もいたが、インドの王様の名前だという理由で申請が通ったと言われている。

 商品名も引っかかるが、たとえば、ピサノフェラーリ、サトノフェラーリとブランド名が入っている馬もいる。また、サトノラオウは、オーナーの企業の商品を想起させはするものの、分からない人にはわからないためか登録された。

 かたや、スプリンターズSを勝ちG1馬となったアストンマーチャンは、オーナーが同名の高級車と同じにならないように一文字変えたと言われている。

 脱毛サロン「ミュゼプラチナム」などを展開するジングループの高橋仁氏はミュゼの冠を付けているが、こちらは何もおとがめなしだ。

 意外と判断も難しいのだが、「イエス・タカス」は分かりやすすぎたことがかえってアダとなったようだ。

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