ビジネスで活躍する人材を多く輩出する大学はどこか。そんな特集が週刊ダイヤモンド10月18日号でランキングが集計されている。慶応義塾大が1位なのだが、評価軸を少し変えるととんでもないことが見えてくる。
まず、「使える人材輩出大学」ベスト20の上位10位を抜粋すると次のとおり。図は学校名、使える人材-使えない人材、その差となる。一番右は、ランキングにはなかったが、あえて計算した「使える人材率」だ。
1 慶應義塾大 2170-530 1634人 75.29%
2 早稲田大 1838-684 1154人 62.78%
3 京都大 1041-328 713人 68.49%
4 一橋大 580-115 465人 80.17%
5 東京大 1596-1161 435人 27.25%
6 東京工業大 496-79 417人 84.07%
7 大阪大 374-108 266人 71.12%
8 明治大 520-322 198人 38.07%
9 東北大 250-62 188人 75.20%
10 東京理科大 256-81 175人 68.35%
ダイヤモンドでは、あえて率を算出していないのだが、このランキング集計では、学生の絶対数が多い東京の大学が有利になるために、ここではあえて率を出してみた次第だ。慶応は質量ともに優れはずれが少ないという印象で、一橋、東工は8割を超える水準で安定感が目立った。
その使える人材率は東大、明治が低い。率では東大は使える人材は4人に1人強ということに、明治は3人に1人強ということになってしまう。
他では、25位のハーバード大は24-0、28位の国際教養大は16-0でともに100%となる。
ちなみに「使える人材が増えた増えた大学ランキング」というものも集計されている。ベスト1位は明治大学で、ワースト1位が東大となっていた。