米国のマーク・プライヤー上院議員(民主党)が、「ミドルクラスの年収は2000万円」と発言し、米国で波紋を呼んでいる。真っ最中の米中間選挙でアーカンソー州で行われたトム・コットン下院議員(共和党)との最終討論会で発言したもの。
現地のTVメディアなどでは、このディベートは中間層が多く参加していたようで、その席でプライヤー上院議員は「わたしが考える、アーカンソー州のミドルクラスと言えば、20万ドルだろう」と述べた。
現状では、共和党がリードの情勢が伝わる中での最終討論ということで、力んでしまったか。
奇しくも2年前に民主党のオバマ大統領が年収2000万円以上の高額所得者層への減税措置を打ち切ったところだった。一方で共和党の大統領候補だったミット・ロムニー氏は、絵に描いたような富裕層ということも嫌われた。さらに選挙期間中の発言として、中間所得者層の年収レベルをで「20~25万ドル」と答えていたのだった。
まったく歴史に学ばないというどころか、たかだが2年前の出来事を覚えていないようだ。一般的には、米国の中間層の下限は2万ドル以上とされるが、富裕層がいつも足元をすくわれる失言でもある。