F1元王者マンセル氏の「フェラーリF40」が9400万円で落札

 F1の92年ワールドチャンピオンだったナイジェル・マンセル氏が所有のフェラーリF40がこのたびロンドンで行われたオークションで、69万ユーロ(約9400万円)で落札されたと、主催者ボンハムオークションが発表した。


マンセル氏所有のフェラーリF40
 フェラーリF40は、1987年にフェラーリ社が創立40周年記念の事業として発表したもの。翌1988年に創業者エンツォ・フェラーリ氏は亡くなっている。発売時が日本ではバブル期とちょうど重なったために、値が急騰し「走る不動産」などと揶揄されるほど有名となった。

 今回落札されたマシンは、マンセル氏がフェラーリへのチーム移籍をした際に、エンツォ氏から直々にプレゼントされた貴重なものだ。

 88年に日本での販売価格は正規で4650万円からスタートし、最盛期の89年には2億5000万円でも取引された逸話も残るほど。バブル崩壊後は取引が成立しなかったり、4000万円割れなどで取引されていることもあったが、最近になって、高額取引も見られるようになってきた。

2012年8月 リー・アイアコッカ 71万ドル
2014年7月 ロッド・スチュワート99万ドル
  同8月     ?      220万ドル

 一昨年の景気回復本格化前に出品されたアイアコッカ氏のF40は71万ドル、今年に入ってからはスチュワート氏のF40が99万ドルで1億円超え。そして、8月には2億円超えとなった。

 8月のオークションに出されたF40は、F40LMという1993年に製造されたコペティオーネ(著名人オ-ナーのために特別に作られた10台限定のF40のスペシャル版)のバリエーションの一つで、高くなることは必然性があるのだが、それでも景気を反映してF40が再評価されているということだ。

 また、出品者を見るにつけ、フェラーリF40は意外にセレブが所有していることもわかる。

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