サッカーの元イタリア代表主将のファビオ・カンナバーロ氏(41)に脱税の嫌疑がかけられ、税務当局の捜査を受けていることが、AP通信の報道でわかった。
ファビオ・カンナバーロ氏(右)。左は弟
ただし、カンナバーロ氏の代理人は、ヨット会社は夫人の会社であり、本人はいっさい関わっていないとしている。
経緯については詳しく報道されていないが、イタリアでも有名人は税務当局からよく狙われている。ここでも日本の国税庁と同じように富裕層、無申告、海外という対象が多いようだ。
ジョルジオ・アルマーニ氏は海外の肖像権管理会社を使った取り引きで申告漏れ。ドルチェ&ガッバーナのドメニコ・ドルチェ氏、ステファノ・ガッバーナ氏らは海外の権利会社などを使い申告額を操作していた。
2008年にはGPライダーのバレンティーノ・ロッシ選手も、約100億円分の収入の申告がなく、追徴金額を乗せた約50億円分の納税を行ったことがある。ロンドンに拠点を移していたことで本国への納税をしていなかった。
また、サッカー界のレジェンド、ディエゴ・マラドーナ氏にいたっては、税務当局の修正申告の指摘を再三無視し続けて、最終的には裁判所からの命令で従って約40億円を支払っている。