「京セラ式原価管理」で病院を健全経営

 KCCSマネジメントコンサルティングは、病院の健全経営を支援する「京セラ式病院原価管理表システム」を開発、コンサルティング導入の病院向けに8月より提供を開始した。

 医療制度改革が進み、ますます病院経営が難しくなる中で、近年、部門別に原価管理を行う病院が増加している。収入を診療科だけで捉えている病院が多く、例えば放射線科や検査科、薬剤科のようなコメディカル部門では収入を捉えることができていないケースがほとんどだという。

 「京セラ式病院原価管理表システム」は、京セラの「アメーバ経営」のノウハウをベースに、病院向けに改良を加えた「京セラ式病院原価管理手法」に基づき開発されたシステム。病院で使用している医事会計システムからデータを連携することにより、全部門の収入を、院内協力対価を用いて実態に即した形で捉えることを可能にする。経費に加えて収入もシステムで一元管理することにより、院長から現場の部門リーダーまで病院の経営状況をタイムリーに把握することができるのが特長。
 一般的にコメディカル部門で収入を捉えることは非常に困難とされるが、本システムの活用により、コメディカル部門も含む全ての部門の収入を正確に捉えることができるという。価格は1000万円~(税別)で、年間販売目標は1億円。

 「京セラ式病院原価管理手法」とは、病院内を内科、病棟、薬剤科、放射線科、総務課、医事課といった役割・責任を明確にした複数の小さな組織に分け、それぞれの収入および部門運営に必要となる総合原価を細かく捉えて、自主的に部門運営を行う仕組み。各組織の活動成果が可視化されることで、病院経営者が病院の経営状態を詳細に把握することができる。

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