大学院卒業後の中堅どころの年収(中央値)のランキングが、米報酬調査会社のペイスケルから発表され、1位はハーバードロースクールで、20.1万ドル(約2170万円)だった。上位3校はロースクールが占め、ハーバードビジネススクール、スタンフォード、ウォートンなどの名門MBAを上回った。
この調査の対象となった大学院は 55のロースクール、166のビジネススクール、336の専門大学院、49の専門過程を研究する大学院となっている。博士号の最低キャリアの中央値は5.1万ドルで、全体の中堅どころで8.1万ドルとなっている。
学校名 若手 中堅
1 ハーバードロースクール 13万ドル 20.1万ドル
2 エモリー大ロースクール 72.6万ドル 20万ドル
3 サンタクララロースクール 76.9万ドル 19.7万ドル
4 スタンフォードMBA 13.2万ドル 18.4万ドル
5 UCLAロースクール 8.8万ドル 18.2万ドル
6 ペパーダインロースクール 7.4万ドル 18.1万ドル
7 ハーバードMBA 10.3万ドル 18.1万ドル
8 ジョージタウン大ローセンター 8万ドル 18万ドル
9 ペンシルベニア大MBA 12.4万ドル 18万ドル
10 コロンビア大ロースクール 15.3万ドル 17.7万ドル
米法曹界でロースクールは授業料の高騰化によって、多額の借金を抱える学生も増加、また就職難も出ている。
元ワシントン大ロースクール学長ブライアン・タマナハ氏の著書「アメリカ・ロースクールの凋落」にも記述に理由が挙げられている。最高裁判所が認証評価で制度によって各ロースクールを格付けするが、その際に重要視されるのが教職員の待遇面で、つまり人件費高騰のために学費も高騰したことが一つの理由だという。
給与面だけを見て喜ぶことはできず、元を取るのはなかなかたいへんなようである。