エルメス・バーキンに「スカンク臭」騒動で返品相次ぐ

 仏高級ブランドのエルメスのバーキンで、「スカンク臭」がするとの苦情が海外で相次いでいる。ハンドバッグの頂点に位置するバーキン。それが、一部では返品も行われているというが、原因不明の悪臭騒動は波紋を呼んでいる。


エルメスバーキン
 バーキンは仏高級ブランドのエルメスを代表するハンドバッグで王者である。バーキンは80年代に、エルメス第5代社長のジャン・ルイ・デュマ氏が、飛行機で隣席だった女優ジェーン・バーキンさんのバッグを見て、整理せずに何でも入れることができるバッグをプレゼントしたことに由来する。それで名前に「バーキン」が冠されている。オークションで2000万円以上の値がついたものまである。

 高級ブランドサイト「パースブログ」には、バーキンオーナーのとんでもない書き込みがある。ひとつ紹介しておくと「30分くらい車に乗って、スカンクのような悪臭がし始めた。まさかバッグからとは思いもよらず、そのままの状態にしておいた。そして翌日、衣装置き場のドアを開けると、悪臭がしだしたので、そのもとがバッグからだったことに気が付いた」というものだ。

 日光や温度によって、ワニ革が反応をしたことも悪臭の原因の一つではないかと思われる。

 もちろん、購入者のすべてが苦情や返品を申し出ているわけではないために、個人々で状況は違う。今年購入した人からの苦情が多いようだが、それ以前からも臭いを気にする人はいた。だが、一方で革製品の臭いを好む人もいることも確かだ。

 バーキンは価格が2万ドル以上の特注品のため、個人差はあるだろうが、原因は定かではない。いずれにしても、フランス本国で作り直すしか方法はない。

 ワニ革を採取するためには、ワニから卵を取り環境や食べ物に配慮して育て上げるのだが、ワニ同士が戦って傷がつくとそれだけで、もう商品にはならない。そうしたリスクと細心の注意を払うのだが、とんだ悪臭騒ぎだ。 

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる