高級ブランド、クリスチャン・ディオールのクリエイティブディレクターだったジョン・ガリアーノ氏が、パリ地裁の労働審判に不当解雇であるとして、約600万ユーロを求めていた訴訟で、同裁判所は訴えを退けていたことがWWDの報道でわかった。
ジョン・ガリアーノ氏
この人事を不当解雇であるとして、昨年、約600万ユーロを求めて提訴していた。ディオールクラスのブランドのクリエイティブディレクター職は年収待遇は数億円とも言われる。
ガリアーノ氏はジブラルタル生まれで幼少期に英国に渡り、セントラルセントマーチンズを首席卒業。1985年にコレクションデビューを果たすと、ずば抜けた才能はすぐに認められ、1995年からジバンシィのデザイナーに、1996年からはクリスチャン・ディオールのデザイナーとなった。2009年にはレジオンドヌール勲章を受けるが、事件後に資格ははく奪されている。
伝統的なハイブランドのディオールに、絶対に交わらないと思われた前衛的すぎる作風をマッチさせブランドを復活させた。
今年10月から「マルジェラ」のクリエイティブ・ディレクターに就任している。