「離婚大富豪」米石油王の離婚解決金10億ドルで歴代4位、不倫を弁護士妻に見破られる

 離婚で争っていた米石油会社コンチネンタル・リソーシズ創業者ハロルド・ハム氏が、前妻スー・アン氏に対して解決金として約10億ドルの支払いを行うことが、ロイター通信の報道でわかった。離婚の解決金としては、米国では最高金額、世界では歴代4位となる。離婚大富豪の誕生である。


ハロルド・ハム、スー・アンの両氏
 米国ではこれまでは、2010年には、スティーブ・ウィン氏が7億4100万ドルで離婚し、それを4年ぶりに更新したことになる。

 ハム氏の総資産額は161億ドル。スー氏とは1988年に2度目の結婚をした。実は、スー氏は弁護士でコンチネンタルの法務部門で働いていたのだった。2012年に離婚するまで結婚生活では2人の娘をもうけている。

 なぜ解決金が10億ドルになったかという理由は2つある。それはプリナップ(婚前契約)を締結していなかったことと、ハム氏が不倫をしていたという点だ。

 スー氏は夫が不倫をしていると勘づき、証拠をつかむために機器を使うなど様々な手を打ち不倫の証拠をつかんでいたという。

 45億ドルという史上最大の解決金となったドミトリー・リブロフレフ氏とエレナ夫妻も不倫が原因で、夫人がスパイを雇って調べ上げるなどしていた。ただ、こちらのケースは、娘名義の資産を矢継ぎ早に作るなどして隠し資産を形成しており、夫人が差し押さえるのは容易ではなさそう。

 ただ、今回のハム夫妻については、会社の株式が多くの資産を占めているという。そのために、市場関係者は行方に注目していたが、元ファミリー間の移動という形であり、それほど大きな影響はなさそうだ。

◆これまでの離婚解決金ランキング
1 ドミトリー・リボロフレフ&エレナ  45億ドル
2 ルパート・マードック&アンナ    17億ドル
3 バーニー・エクレストン&スラビカ  12億ドル
4 アドナン・カショギ&ソラヤ     8.7億ドル
5 スティーブ・ウィン&エレーン    7.4億ドル
6 クレイグ・マッコー&ウエンディ   4.6億ドル
7 メル・ギブソン&ロビン       4.2億ドル
8 ロバート・ジョンソン&シェイラ   4.0億ドル
9 アーノルド・シュワルツエネッガー&マリア 3.7億ドル
10 ローマン・アブラモビッチ&イリナ  3億ドル
※敬称略

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