伊自動車メーカーのフィアットグループの株主に、傘下の高級車ブランド、フェラーリの株式が一部割り当てられる資本政策が行われるが、米投資銀行大手モルガン・スタンレーが買い推奨を行い、フィアットの株価が上昇している。
・フェラーリは緩やかな増産体制を取ることになりそうで、昨年の販売台数6900台だったところを、2018年までには8600台にする。
・従来のブランドとF1のブランド力の活用によって他のラグジュアリーサービスへの進出も期待です。
・シクリカル銘柄というよりは、ブランド力と潜在的な成長力を持つ。
フィアットの株価は10月には1株=8ドル台にまで落ち込んでいたが、現在は12ドル台に戻している。
まず、フェラーリ株式の80%を既存のフィアット株主に割り当てる。残り10%を上場させ、さらに残りの10%を創業家のフェラーリ一族が保有するという割り当てになる。
現在のフィアットの上位株主は次のとおりになる。
エクソール 30.05%
ベイリー・ギフォードCO 2.64%
ヴァンガード・インターナショナルグロースファンド 2.00%
中国人民銀行 2.00%
フェラーリの上場は来年の第2四半期か、もしくは第3四半期が予定されている。