マンション成約率7割切る 億ションは維持

 不動産経済研究所が発表した10月の首都圏のマンションの市場動向調査によると、10月の首都圏の新規発売戸数は63.3%なった。好調の目安となる水準7割を切ったのは今年に入って8月以来2度目だが、成約率は今年最低となった。また、価格1億円以上の物件については、7割を維持した。

 今年4月からの消費税増税、さらには、資材と人件費高騰による物件価格への反映で、成約が鈍ってきている。特徴としては、4000万円以下の物件で成約が鈍ってきているようだ。また、相続対策で注目を集めてきていた超高層物件だが、16物件348戸で、成約率は61.5%だった。

 10月期の注目物件は港区白金の「グランドメゾン白金の杜 ザ・タワー 4期1次」で、22戸の平均価格は9625万円、応募倍率は平均1.22倍で最高で3倍となった。

 下は今年3月からの価格帯別のマンション供給数と成約数(左は供給、右は成約)。
◆10月
1億~ 30 22
2億~ 2  2

◆9月
1億~ 35 27
2億~ 4 4
3億~ 4 3

◆8月
1億~ 88 74
2億~ 20 17
3億~ 19 19

◆7月
1億~ 101 99
2億~ 9  9
3億~ 5  5

◆6月
1億~ 43 41

◆5月
1億~ 101 66

◆4月
1億~ 32 26
2億~ 1  1

◆3月
1億~ 71 52
2億~ 2  2

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