核攻撃でも心配ない高級地下コンドミニアムが売り切れ

 米国で地下高級コンドミニアム「サバイバル・コンドミニアム・プロジェクト」が発表されたが、すでに発売中のユニットは完売した。地下50メートル、地下15階建て、募集は75人で、価格は150万ドル(約1億7564万円)~300万ドル(約3億5131万円)。富裕層からの要望が多いこともあり、デベロッパーは第2期目を建設している。


 この地下高級コンドミニアムが建設された場所は、米カンザス州コンコルディアで、元々は「アトラスミサイルサイロ」だった。つまり、戦争などが起きたとしても、長期生存のために適した空間である、とデベロッパーは説明している。

 ミサイルサイロは長距離弾道ミサイルの発射口で、ミサイルが破壊されないように爆撃にも耐えられるようになっており、耐久性がひじょうにが高く最近では民間への転用例もあるほどだ。

 販売プランは次のようになっている。

・ペントハウス 3200スクエアフィート 450万ドル
・フロアユニット 1840スクエアフィート 300万ドル
・ハーフユニット 920スクエアフィート 150万ドル

 また、電力、水道、通信、医療施、空気など基本的な生活インフラはすべて整っている上に、5年分の食料保存、さらには地下農場まで設置されており自給自足も可能だ。

 供用施設でもスイミングプール、犬の散歩施設、学校、図書館、映画館、ロッククライミング施設、ラウンジ、ゲームセンターなど娯楽教養施設が整っている。また、セキュリティ対策として、監視システム導入、特殊警備員が配置されている。

 ペットは、犬と猫が許可されている。

 また、注意書きとして、ほとんどの銀行が融資をしないというものがある。即金での
支払いが求められるために、富裕層のみが対象とされている。
 
 2011年には、カリフォルニア州の地下シェルターが定員の1000%以上の予約申し込み
が殺到したこともあった。中東動乱、日本の東日本大震災が相次いだ年でもあり、注目を集めた。日本でも一定の需要はあるだろうが、そもそも供給できる場所があるのかどうか。

 だが、所有していても、いつ入るか。また、いつどこで何が起きるかわからないため、まったくの宝の持ち腐れとなる可能性もある。

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