GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が25日に発表した運用状況報告によると、国内債券の割合が初めて50%を切る、49.61%となったことが明らかになった。
運用資産額と資産構成の割合は次のとおり。
国内債券:49.61% 64兆9282億円
国内株式:18.23% 23兆8635億円
外国債券:12.14% 15兆8863億円
外国株式:17.41% 22兆7828億円
GPIFの基本ポートフォリオは10月に、国内債券35%、国内株式25%、外国債券15%、外国株式25%に変更された。特に国内債券は60%から大幅減となったことが大きな特徴。今回の運用状況の報告から言えることは、第2四半期は10月の資産比率の変更を見越して、すでにGPIFは資産を動かしていたことがわかる。国内債券比率の減少とともに、外国債・株式が合わせて4割に上ったことも円安誘因要因となり、株高を支える。
また、第2四半期の全体の運用については、収益率はプラス2.87%、収益額はプラス3兆6223億円となった。その結果、運用資産総額は130兆8846億円となっている。
第2四半期の実際の収益率はほぼベンチマークの水準となっている。
収益率 ベンチマーク
国内債券:0.53% 0.53%
国内株式:5.78% 5.82%
外国債券:5.51% 5.52%
外国株式:5.64% 5.73%
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