アウディは汚職の車、ベンツは富裕層の車、BMWは女性成り上がりの車、レクサスは正体不明。中国で人々が高級車に対して抱く印象についてこのような結果が出た。
これは、ハルンレポートが2013年の中国人富裕層の車のライフスタイルについて調査したもので、消費者が抱く印象は上記のような善悪入り混じった結果が出た。調査は中国10都市、800人の富裕層を対象に行われた。まず、資産、所得、年齢など基本的な4項目をブランド別に見てみた。
平均年齢 総資産 世帯年収 男性比率
アウディ 35.5歳 983万元 75400元 63%
BMW 33.6歳 820万元 93800元 41%
ベンツ 34.3歳 1130万元 97200元 78%
レクサス 32.2歳 971万元 73300元 77%
中国での登録台数だが、アウディ49万台、BMW40万台、ベンツ21万台、レクサス7万台となる。特にアウディは全世界の3割以上が中国で出ているのだが、これは共産党幹部や政府高官が乗っており、国が買い上げているという意味でもある。官僚のイメージが強くなるのも当然で、「官僚=汚職」で、汚職の車というありがたくない印象が持たれるようになっている。
BMWは年齢も若く、女性の比率が男性を上回っており、富を誇示する成り上がりというイメージが定着している。資産額はまだ蓄積が少ないが、世帯年収は比較的に多い。
一方でレクサスは正体不明というつかみ切れていない印象のようだが、年齢層が若く高級ファミリーカーというイメージが近い。
また、高級車に求める要素とは何かについて聞いたところ、スタイリッシュさ75%、ブランド認知73%、技術67%、デザイン56%という順となった。
では、どの高級車ブランドが嫌われているのかという消費者調査も行われている。結論からいえば悪の御三家はBMW、フェラーリ、ランボルギーニ。どら息子が公道でレースを行ったり、速度超過をおこしたり、評判は芳しいものではない。
BMW 69%
フェラーリ 41%
ランボルギーニ 36%
ランドローバー 27%
マセラティ 26%
アウディ 26%
レクサス 9%
イタリア車が上位に入っているようで、ドイツ車、日本車などはおとなしい印象を持たれているようだ。