富裕層マンション課税に悩むアンジェリーナ・ジョリー

 英国は来年に総選挙が行われるが、政権交代も予想されるが、そこで富裕層に対するある増税策が今から注目を浴びている。


ロンドンで最高額のマンション 「ワンハイドパーク」
 200万ポンド以上のマンション、住宅を保有した場合には14万ポンド課税されるというもの。当然、不動産投資によるキャピタルゲインについても課税は厳しくなることが予想される。

 このたび、女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが、英チャンネル4に出演し、「イギリスは仕事をするには本当に良いところね」と発言。しかし、不動産課税について聞かれると「そうね、それについては関心があるし、(買うのは)当分、先送りにするかもしれないわね」と述べたのだ。

 緊縮財政を進めて財政再建を目指してきた現キャメロン政権は支持率が上がらず、その一方で、ロンドン中心街の不動産価格の値上がりは歯止めが利かない状態になっていた。そうした中で野党の労働党の支持が上がってきており、労働党の目玉政策が、富裕層向けの不動産課税というわけだ。

 アンジーさんは、今後は女優業よりも監督業に仕事を完全にシフトすることを宣言し、ロンドンに住む気満々で居宅を物色しているところも報道されていた。

 ただし、その辺の動向は富裕層はすでに見越している感があり、ロンドン中心街の高級住宅地の第3四半期の取引と取引額が、前年同期比で20%以上も減少している。ナイツブリッジ、ベルグレイビアなどの高級住宅地で特に顕著な数字が表れている。

 増税以前に、すでにピークは過ぎているようだが、アンジーさんはどうするのか。

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