628億円、英国史上最高額の離婚解決金

 JTなどの株主として日本でも知名度が高い英ヘッジファンド運用会社「ザ・チルドレン・インベストメント」(TCI)創業者のクリス・ホーン氏(49)と前妻クーパー氏(49)との離婚の訴訟で、ロンドン高裁は27日、離婚解決金としてホーン氏が前妻に対し、5億3100万ドル(約628億円)を支払うよう命じた。離婚解決金では、英国史上最高に。世界では歴代7位に入る。

 英メディアによると、5億3100万ドルの解決金の内訳は、現金4億9300万ドル、残りは不動産などだという。


クーパー・ホーン氏
 控訴審の尋問では、クリス・ホーン氏は自身の資産は約110億円と主張。しかし、クーパー夫人は約3000億円と主張し、意見が真っ向から対立していた。ただし、裁判所が認定した資産は13億ドルで、財産分与額はほぼその半分となった。17年の結婚生活で、ともにヘッジファンドの運用を行って築かれた資産だと認定されたことになる。

 2人はハーバード大在学中に出会い結婚し、三つ子を含む4人の子供がいる。2003年にTCIを創業し、ファンドの投資動向は注目を集めてきた。TCIは1兆円以上の運用総資産額を誇る大手ヘッジファンドで、アクティビストとして日本でもJT、Jパワーなどの株主としてもよく知られる。

 そして、ファンドの運用資金の一部をザ・チルドレンズ・インベストメント・ファンド財団(CIFF)に寄付しており、こちらの資産は約40億ドルある。ホーン氏の父がジャマイカから米国に移民して貧しい境遇だったこともあり、慈善事業への思いが強かったとされる。とりあえずは、こちらの資金には手は付けられないようだ。

 英国は基本的に財産分与は1対1が原則化。大富豪の都であると同時に、大富豪夫人にとっても、もしもの時には良い環境である。

 ヘェツジファンド業界では今年に入ってからは、米大手運用会社シタデル・インベストメントのケネス・グリフィン氏(45)が、夫人のアン・ディアス夫人(43)との離婚で解決金3500万ドルを支払うことで合意している。こちらは資産は55億ドルだが、婚前契約を締結してことで、安く収まっている。

◆これまでの離婚解決金ランキング
1 ドミトリー・リボロフレフ&エレナ  45億ドル
2 ルパート・マードック&アンナ    17億ドル
3 バーニー・エクレストン&スラビカ  12億ドル
4 ハロルド・ハム&シー・アン     10億ドル
5 アドナン・カショギ&ソラヤ     8.7億ドル
6 スティーブ・ウィン&エレーン    7.4億ドル
7 クレイグ・マッコー&ウエンディ   4.6億ドル
8 メル・ギブソン&ロビン       4.2億ドル
9 ロバート・ジョンソン&シェイラ   4.0億ドル
10 アーノルド・シュワルツエネッガー&マリア 3.7億ドル
※敬称略

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