中国富裕層が郷土愛でタダで住める街を建設

 中国の富裕層がこのたび、スラムになっていた自身が生まれ育った場所にイチから新たな街を建設し直して、近隣の住民たちに無料で住めるように手配を施した。


熊水华氏(江西省公式サイトより)
 この実に大がかりな社会貢献を行ったのは中国の熊水华氏(54)で、600万ドルの費用をかけてスラムの解体作業から新たなマンションの建設まで行ったという。

 場所は、中国南部、江西省の地方都市である新余市。熊氏は4人兄弟で自身の生まれ故郷である。長男の水华氏は中学を卒業後に大工の父親から仕事を習い、出稼ぎとして働くようになる。自身は建設、不動産と事業に成功し大きくなっていくものの、皮肉なことに特に産業もない地方である故郷はスラム化が進んでいたのだった。

 その現状を見かねて、4兄弟はこれまでにも江西省に何度も寄付をしており、そのことは同省から公表されていることで判明している。

 そして、このたび、近隣住民が無料で住む家を提供したいと街ごと建設し直した。希望すれば、3食も提供されるという。兄弟による郷土愛の一つの形がこれだ。

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