日本漢字能力検定協会は12日、2014年の今年の漢字に「税」が選ばれたと発表した。
4月から消費税率が17年ぶりに5%から8%に引き上げられたこともあり、広く受け入れられたようだ。現在、行われている総選挙の選挙戦も隠れた争点は、しいていうならば「税」であり、まさに今年の世相を表すにふさわしいだろう。
インターネットなどで11月1日から12月5日までの間、「今年の世相を表す漢字」とその理由を募集したもので、今年で20回目となった。
税を選んだ理由として挙げられているのは、消費税に振り回された、というような記述が目立つ。
消費税の税率アップ前には、億ションや高層タワーマンション、さらには高級ブランド品などが次々と売れた。ただ、年度が替わった4月以降は販売が落ちており、GDPも低下した。
「税」への注目は今年だけに限らず、来年も注目されることは確実だろう。来年平成27年からは所得税の最高税率が40%から45%にアップする。※年収4000万円以上、従来は1800万円以上が40%だった。また、相続税も、法定相続人の取得額が6億円以上については55%が適用される。※従来は3億円以上が50%だった。
さらに、事業承継税制の見直しも行われる。非上場株式などの相続税が納税が猶予される。
この総選挙でも富裕層への増税をマニフェストに掲げるところもある。