中国共産党幹部、京都・河原町に不動産保有、蓄財7000億円

 中国共産党は22日、胡錦濤前国家主席の側近だった幹部の令計劃氏について、規律違反の疑いがあるとして調査に乗り出す、と公式サイト上で発表した。これまでの香港紙の報道では、日本の都銀に口座を持っていたり、京都市内に不動産を保有するなど、資産総額は370億元(7000億円以上)があるとされており、党の勢力争いをきっかけにして、不正蓄財が暴かれることになりそうだ。


次男が運転のフェラーリ457スパイダー(ウェイボより)
 令氏と言えば、次男(23)が2012年3月に北京でフェラーリ458スパイダーを運転し自損事故で死亡。同乗していた女性2人も重体を負うという事故を起こしていた。

 3人は全裸に近い状態だったという異常性からか、また党幹部の子息ということもあり、中国国内では直後に、インターネット上では、フェラーリという用語が検索できない状態にもなったほどだった。

 これが一つの理由なのか、これまで要職を歴任してきた令氏は、共産党の「神7」でもある常務委員会入りはなくなり、表舞台からは完全に消えた。

 ただ、令氏は現在でも党の最大派閥である共青団の有力者であり続けている。「西山会」なる組織がその力の源泉となっており、現体制が組織の解体をもくろんでのものだとされる。

 現段階の調査では不動産購入の履歴などによって判明したものだとされるが、今後はさらに厳しい調査がなされる。

 報道で出ている固有名詞は、邦銀の口座は、三菱銀行(三菱東京UFJ銀行)、富士銀行(みずほ銀行)。さらにはシンガポールにも口座を保有しているという。

 不動産の場所は、京都市東山区となっている。こちらは夫人名義だという。また、一部には河原町に定宿としているホテルがある、という報道もある。

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