松濤の知事公館、住友不動産が43億円で落札

 東京都財務局は24日、旧知事公館の一般競争入札を行い、43億6800万円で住友不動産が落札したと発表した。2008年に売却を決定してからまったく買い手がつかずにきたが、松濤1丁目で2200平方メートルという恵まれた条件の土地もようやく市況の好転で買い手がついた。


 都知事公館をめぐっては、石原慎太郎知事時代の2008年に、誰も住み手がいないことから、売却を決定した。電力料金、警備など費用面で年間200万円もの維持費がかかっていた。

 2008年に48億円で買い手を公募し、複数の外国大使館へも呼び掛けたが売却はできなかった。さらには、2009年に33億5000万円の条件で公募したが、大使館需要はなく、また、民間の買い手も現れなかった。

 公共財のために地方自治法で、大きな値下げでうることはできないこともあり、長らく塩漬けとなっていた。ただ、不動産市況が好転したことで、一等地が少なくなっていることもあり、松濤1丁目でまとまった土地である知事公館にも注目が集まったようだ。

 ◆参考:「松濤」48億円の都知事公館はバブルなのか?◆

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