ブガッティあと8台で完売、公約どおり新モデルも

 仏高級スポーツカーブランドのブガッティは5日、フィテッセ、グランスポーツの在庫が8台であることを明らかにした。在庫をすべて売り切るまでは新モデルの発表はないという方針が示されていたもので、今年後半の新モデル発表が現実味を帯びてきた。


 最高時速400キロ超の世界最速のスーパースポーツカーであるブガッティ・ヴェイロン16.4が受注生産を始めたのが2006年。1台あたり1億7900万円。当初計画の限定300台はすでに2011年で完売している。

 そして、11年以降に生産が始まったフィテッセ、グランスポーツについて、ブガッティのウォルフガング・デュアハイマー社長が独メディアの取材で明らかにしたところでは、残り8台だとした。これまでに約450台を販売しているという。

 昨年、デュアマイヤー氏は、新モデルの発表は完売が前提条件になることを明言していたことがある。その際の在庫は40台だった。インタビューでは、すでにフィテッセ、グランスポーツともに生産ラインは閉めているそうで、もう完売のメドが立っているようだ。

 グランスポーツは1台143万ユーロ、ヴィテッセは169万ユーロでともに日本円では2億円超となる。

 すでに、2015年後半から16年に新モデルが発表されるとも言われており、一部では最高出力1500psという輪をかけたモンスターマシンになるとも言われてきた。グローバル競争が激化する自動車業界ではあるが、ブガッティは、フォルクスワーゲングループで現状では唯一、業界筋では、経費削減には寛容だとも言われている。新モデルはどんな怪物になるか。

 日本では30台超がこれまでに新車登録されており、ビートたけしさんらがオーナーになっている。

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