PEの昨年のイグジット総額51兆円で金融危機以降最高

 プライベートエクイティ(PE)の2014年のイグジットの総額が4280億ドル(約51兆円)で、金融危機以降で過去最高となったことが、英調査会社プレキンの調査結果によって判明した。また、件数も1604件と同様に最高だった。

 2014年はイグジット総額、件数ともに過去最高で、総額4280億ドル(約51兆円)、1604件に。リーマンショック後の仕込みがリターンを生む環境になってきたようだ。以下は2006年からのイグジット総額と件数。

2014年 4280億ドル 1604件
2013年 3300億ドル 1550件
2012年 3010億ドル 1435件
2011年 3260億ドル 1376件
2010年 2400億ドル 1126件
2009年  910億ドル  655件
2008年 1290億ドル  813件
2007年 2940億ドル 1215件
2006年 1770億ドル  955件


 その中でも、特に大きな取引をまとめておくと、次のとおりとなる。

1 ティム・ホートンズ 115億ドル 買収 
2 セーフウェイ    94億ドル  買収
3 ペットスマート   87億ドル  非上場化
4 ゲイツグローバル  54億ドル  売却
5 アコスタセール&マーケティング 47億ドル 売却
6 SIGコンビ    37億ユーロ 売却
7 マルチプラン    44億ドル  売却
8 TIBCOソフト  42億ドル  非上場化
9 オルソクリニカル  41億ドル  売却
10 アドバンテージセールス&マーケティング 40億ドル 売却

 上位10件中で米国が8件、1位の案件もカナダではあるが、米国企業をカナダ籍に移転させており、実質的には米国案件と言えなくはない。6位のSIGはスイス。

 1位のティムホートンズは物議を呼んだ取引になった。カナダのドーナツチェーン店だが、PEの3Gキャピタルが米ファーストフードのバーガーキングに売却。そして、バーガーキングはホートンズを米からカナダに移転し、納税地の変換による節税だとの批判が寄せられた。著名投資家ウォーレン・バフェット氏の投資会社バークシャー・ハザウェイも資金を拠出していたことで、話題は必然的に大きくなった。

 英投資会社コラーキャピタルの調査によると、投資家(LP)たちはヘッジファンドよりもプライベートエクイティに関心を寄せており、今後の投資配分を検討している様子を明らかにしている。

 投資家の約5分の2が今年はPEへの投資比率を引き上げることを検討しており、投資家の93%は今後の3~5年で毎年11%以上のネットリターンを享受できると踏んでいることも判明している。

 投資家にとっては、リスク資産はPE案件への投資が主役となりつつある。

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