メリー氏は「もしジュリーと飯島が問題になっているなら、私はジュリーを残します。自分の子だから。飯島はやめさせます」とまで言い切っている。さらに「私にとって娘より大事なのはタレント。でも、その次はやっぱり自分の家族。社員も大事にするけれれど、タレントで精一杯ですよ」とも述べている。
メリー氏の下に呼びつけられた飯島氏は派閥の存在を否定している。今回のインタビューによる後継者指名は、一定の方向性を世間に対しても示したことになるが、事はそんなに単純ではない。
一つは飯島氏の手腕の高さは業界では誰もが知るところで、長きに渡って稼ぎ頭であったSMAPをゼロから面倒を見て育て上げた手腕はジャニー氏でさえも高く評価していると言われている。後継者ではなくても、ファミリー以外の女性では、グループ会社の取締役に就任した飯島氏の処遇は異例のことでもある。余人をもって代えがたい存在であることには変わりはない。
ただ、それ以上の事務所の問題は、ジャニー氏の後継である。
芸能プロ関係者は「不世出の人物の代わりができる人物などいませんよ」という。
「(後継者指名について)ジャニーさんのいまのところの意向はわかりませんが、仮に誰がトップになろうとも、ジャニーズ事務所の社長が簡単に務まるとは考えられません。ジャニーさんのあの審美眼や、演出力は誰にもマネはできませんから。まさに『神』は一代限りでしょう」
資産や事業の継承というだけなら、ファミリーのジュリー氏ということが自然だろう。しかし、本当の意味での後継問題の答えはまだまだ出ていないと見られているようだ。